青春の禁治産者
impo
Jun 17, 2008
6:41am
麴町の畸形兒
(明治二十六年二月二十三日)
埼玉縣北足立郡二宮村の志村お靜(十八)と云ふは去る頃より麴町二番町の長島産婆學校へ入院し居たるが四五日前産氣づきしに餘程難産にて漸々生み落したる嬰兒は不思議にも腹部より背にかけて陰部と覺しき穴二ヶ所と男根に似たるもの左右にに一つ宛ありて實に奇異なれども産婦は勿論嬰兒の無事に育つ様子なるが其時立會ひし醫科大學の栗原氏は參考の爲めその子を貰ひ受けんと乞ひたれど産婦は自分に於て育てんと言居るよし
(讀賣新聞第五千六百五號、明治二十六年二月二十三日)
――『近世社会大驚異全史』梅原北明編
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