青春の禁治産者

impo

Feb 12, 2009 12:24pm
京都の東山三条に古い宿屋があって、そこに老犬がいた。彼は自動車の間を通って、旧国道一号線を悠然と横断するのである。あの犬のように渡れば危なくないのだ。
見通しのよいところで、目だつ姿で渡りはじめる。世の中に自動車などというものが、あるはずがないという気分である。けっして急がない。(最初から急いでいたのでは、いざというときに急げない)。自動車に気のつかないふりをする(じつは気にしていてもだ)。
これは、ひとりでないとダメだ。そんなヘンな奴が二人もいるはずがないと思われてしまう。二人のうちのどちらかが、注意をして引きとめるだろうなどと、期待されてしまう。みんな手をつないで、こわごわ、しかも急いで進んだりするほうが、よほどあぶない。ひとりだと、わりと安全なものだ。 - 「ひとりで渡ればあぶなくない」森毅 (via cue22)
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